サッカー界の契約金の高騰が世界で目立つ

契約金

契約金とは、選手の入団が決まったときに年俸とは別に一度だけ支払われる金銭のことですが、サッカー界ではこの金額の高騰が続いています。日本のプロサッカーでは資金力に乏しいクラブチームが多いため、高額のお金を支払うことによる財政状況の悪化を防ぐ目的で選手に対して契約金を支払う仕組みを設けていませんが、海外のサッカーでは積極的に契約金が支払われており、中には1億ユーロ(日本円換算で120億円)以上の高額のお金を手にした選手がいます。

世界のサッカーで契約時に支払われるお金が高騰するのには、クラブチームが金融緩和などによって世界中に流されたマネーを取り込んで、資金力を高めたことをはじめとして様々な理由があります。しかし、お金の高騰は必ずしも良いことばかりではなく、近年の中国のサッカーリーグが示すように、チームの経営の悪化だけでなく、下部から育成されて上がってきた選手や国内出身選手の出場機会減少とモチベーション低下、特定のチームへの戦力集中などのデメリットもあります。